私たちはモノや人に触れることを通して、無意識のうちにそれらに対する評価を高める心理的作用があると言われています。このような現象をザイオンス効果と呼び、シンプルかつ非常に強力な効果を持つため、心理学においては基本的な心理メカニズムとして有名です。

また、ザイオンス効果はその有効性の高さだけでなく、様々な分野で応用が利く汎用性もメリットの1つです。そこで本記事では、マーケティングにおけるザイオンス効果の働きを中心に解説します。

ザイオンス効果とは

ザイオンス効果とは、ある対象への接触回数に比例して好意度が高まる心理メカニズムを指します。
単純接触効果という別名が示すように、ただその対象と触れる機会が増えるだけで印象を操作することができるため、心理学では非常に有名な用語の1つです。

ザイオンス効果を身近に体験できるわかりやすい例がテレビCMです。
テレビCMは、企業がユーザーの購買行動を喚起させるために行うマーケティング手法の1つですが、ザイオンス効果が活用されています。CMとして何度も流すことによってユーザーとの接点を増やし、自社の商品に対するイメージを操作しています。

つまり、CMを見たユーザーは意識的か無意識的かどうかに関係なく、商品に対してプラスの感情を持つようになるということです。

マーケティングおける好感度や信頼度の重要性

テレビCMにザイオンス効果が用いられるように、マーケティングにおいて商品やサービスの印象は、消費者の購買行動へとつなげるための重要なカギとなります。
当たり前のことですが、私たちは日常生活において、自分が好きでもない商品やサービスを購入することはありません。基本的に、購買した商品=ポジティブなイメージ(好意・興味など)を持った商品ということを意味します。

そのため、購買行動においてユーザーの「欲しい」という感情を引き出すためには、まずその商品やサービスに対する「好き」という感情を育むことが重要です。
ザイオンス効果は、繰り返しユーザーに接触させるというシンプルな手法ではあるものの、ユーザーにポジティブな印象を容易に植え付けることができるため、マーケティングに必要不可欠といえるでしょう。

WEBマーケティングでの活用方法

ここまで、マーケティングにおけるザイオンス効果の重要性について説明しました。
CMの例が示すように、ザイオンス効果は、企業から消費者に対してアプローチする手法であるプッシュ型のマーケティングと特に相性が良いといえます。

プッシュ型のマーケティング手法であるWEB広告とSNSの2つを取り上げ、ザイオンス効果がどのように利用されているのか見ていきましょう。

WEB広告

WEBに限らず広告とザイオンス効果には親和性があります。
特に、一度WEBサイトにアクセスしたユーザーに対して配信される広告である「リターゲティング広告」では高い効果が期待できます。

ユーザーが一度サイトへ訪れているということは、少なからず商品に興味を持っていることを意味します。ユーザーの興味をさらに引き出すために、広告を何度も表示することで接触回数を増やします。
そうすることで、ユーザーの商品に対する好感度が徐々に高まり、最終的に購買行動へとつなげることができます。

SNS

SNSをはじめとするオウンドメディア(企業が保有するメディア)は広告よりも気軽に情報発信することができるため、ユーザーとの接点を作るうえで最適な場所といえます。
それに加えて、単にユーザーとの接触回数が増えることでザイオンス効果が得られるだけでなく、
SNSのフォロー機能によってユーザーとの長期的な関係を築くこともできるでしょう。

また、広告を利用する場合には費用がかかることを考慮すると、無料で利用することができるSNSは導入のハードルが低いメリットもあります。

ザイオンス効果には限度がある?

ザイオンス効果の注意点を挙げるとすれば、この心理作用が働く一定の限度があるということです。
つまり、接触回数を増やすことで無限にザイオンス効果の恩恵を受けることができるわけではなく、上限を超えると効果は期待できません。

あまりにも接触回数が多いと、ユーザーの不快感を誘発して逆効果になる場合もあるため、上限である10回を超えないように注意する必要があります。

また、ザイオンス効果はあくまでも好意形成の前にのみ有効です。すでにユーザーがネガティブな印象を持っている場合、ザイオンス効果によって印象を改善することはできません。

まとめ

今回は、人やモノに対する印象を良くするための心理手法であるザイオンス効果について説明しました。
現象自体がシンプルだからこそ応用できる範囲は広く、マーケティングも例外ではありません。
利用しすぎると逆効果になる場合もある点には唯一注意が必要ですが、うまく活用することができれば、マーケティングにプラスの影響をもたらすことは間違いないでしょう。

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