WEBプッシュ通知の導入を検討する際に重要視すべき指標として「クリック率(CTR)」は外せないですよね。
当記事ではWEBプッシュにおけるクリック率(CTR)について解説していきます。もちろん、WEBプッシュを知らない方も、知って得する内容になっていますので是非最後まで読んでいってください。
WEBプッシュは事業者から能動的にユーザーへのアプローチが可能なツールです。メルマガと比較することが多いため、能動的なアプローチ手法の代表としてそれぞれのクリック率(CTR)を比較していきます。
他にも、WEBプッシュ通知とメルマガのCTR計算方法やWEBプッシュ通知のクリック率を高める方法を解説していきます。
WEBプッシュ通知のクリック率(CTR)は平均何%?
WEBプッシュ通知の平均クリック率(CTR)は約1.72%程です。(2023年3月度 シグニティ社調べ)
あまりピンとこないですね。
また、事業者やサイトのジャンルによっては平均のクリック率が大きく異なるため、正直参考になりにくいかもしれないです。WEBプッシュを試したことがない方は適正値が想像できないかと思います。
しかし、WEBプッシュ通知とよく比較されるメルマガと比較することでクリック率以外の効果が分かります。
比較するポイントとして、WEBプッシュのCTRの計算方法とメルマガのCTRの計算方法を次の章で解説していきますね。
WEBプッシュのクリック率(CTR)はこうやって計算する
「クリック率(CTR)=クリック数÷端末表示数」です。
WEBプッシュのクリック率(CTR)は、配信したプッシュ通知が端末に表示された数に対して、どれくらいクリックされたのか?で計算可能です。
当社調べでクリック率の平均は1.72%ほど。単純計算でWEBプッシュが10,000件表示された場合のクリック数は以下で計算できます。
「クリック率(CTR)【1.72%】=クリック数【172件】÷端末表示数【10,000件】」
非常にシンプルな計算で分かりやすいですね。
メルマガのクリック率(CTR)はこうやって計算する
次にメルマガのCTRを計算する方法を解説していきます。
「クリック率(CTR)=クリック数÷メール開封数」
メルマガは、開封率という指標が関わってきます。
まず、開封率の計算方法は「メール開封率=メール開封数÷配信数」で求めることができます。
メルマガの平均開封率は23.13%※1となっています。
次にメルマガのクリック率の計算方法を解説します。
メルマガのクリック率は「クリック率(%)=クリック数÷開封数」で求めることができます。
メルマガの平均クリック率は3.39%※2となっています。
単純計算ですが、メルマガを10,000件配信すると2,313件開封されます。
その2,313件のうちクリックするユーザーは3.39%なので、78件となります。
Benchmark社「メルマガ平均開封率レポート【2022年版】 – Benchmark Email」
WEBプッシュとメルマガどちらを使うべきか?
前章では、WEBプッシュとメルマガのクリック率からCVポイントとするクリック数を求めました。
単純計算ですが、WEBプッシュ通知のクリック数は172件、メルマガのクリック数は78件でした。WEBプッシュは見た目上のクリック率はメルマガに劣るものの、計算方法がシンプルなため、全体的なクリック数は多く獲得できることがわかりました。
なので、WEBプッシュを選びましょう!とはならないのがマーケティングの面白い世界ですよね。
結論、WEBプッシュもメルマガどちらも導入しましょう。
理由は、WEBプッシュでもメルマガでも、それぞれ取りこぼすユーザーは一定数存在します。メルマガでは反応しないがWEBプッシュで反応するユーザーがいます。逆も然りです。
以上のことからWEBプッシュ通知とメルマガの両方を導入することをおすすめします。
WEBプッシュ通知のクリック率を高める方法
本章では、WEBプッシュ通知の効果を高める方法を紹介していきます。
WEBプッシュの施策を最適化することで、流入数やリピート率、CVRなどを高めることができます。
導入前の検討要素にお役立てください。
プッシュ通知を配信する目的を設定する
WEBプッシュ通知を配信する目的を明確に設定しましょう。
CVRの向上や流入数の増加などWEBプッシュを配信する目的を明確にしなければ、成果を上げるコンテンツを作ることができません。
流入を高める目的でWEBプッシュを配信する場合、ユーザーの関心を高めるコンテンツを配信するべきです。
ポイントはその商品やサービスがどのような課題を解決するのかをコンテンツとして配信することで流入を高め、潜在ニーズを顕在ニーズに引き上げることができます。
このようにWEBプッシュを配信する目的を明確に設定することでより精度の高いコンテンツを作成することができます。
WEBプッシュを配信する対象を絞るためのセグメント分けをする
WEBプッシュは配信するユーザーのセグメントを決めることができます。
設定した目的に合わせてセグメント分けを行いましょう。
セグメント分けを行うポイントは、サイトへのアクセス頻度、デバイス、最終アクセス日などが挙げられます。
例を挙げると、リピート率を上げるためのセグメントであれば、「最終アクセス日から一定期間が経過しているユーザー」などを設定できます。
このように目的に沿ったセグメント分けをすることでより効果の高いWEBプッシュを配信することができます。
文章の内容や送るタイミングをABテストする
WEBプッシュ通知を配信する目的やセグメントを決定した後は、ABテストを行いましょう。
ユーザーがいつどのようにWEBプッシュ通知を開くのか仮説を立てることでコンテンツの中身などを設計することができます。
ABテストを行う範囲は、文章の内容やトンマナ(文体)、文章量、配信日時やプッシュ通知のアイコン画像など、様々な項目でABテストを行いましょう。
文章の前後など、細かい違いでも成果が大きく変わることもあります。
より効果を高めるために、ABテストを行う必要があります。
まとめ
この記事では、WEBプッシュ通知のクリック率について解説しました。
WEBプッシュ通知とメルマガのどちらを導入するべきかと考えている方はクリック率から検討している方が多いですが、結論としてはどちらも導入するべきです。
WEBプッシュ通知はスマホのロック画面に直接情報を届けることができるため、クリック率が低くてもメルマガ以上のアクセスを獲得することが可能です。
能動型マーケティング手法を検討されている方は、WEBプッシュとメルマガを検討材料にして、期待効果を想像してみてください。WEBプッシュを知っていた方も、知らなかった方も是非「PUSH ONE」までお問い合わせください。