新しい形の広告配信手法として、Webプッシュ通知が注目を集めています。中でも、「WebPush AdNetwork」は、次世代型の広告配信手法として話題です。
- Webプッシュ通知とは?
- Webプッシュ通知を活用した新たな広告手法とは?
- WebPush AdNetworkのメリットとデメリット
以上のようなアングルから、Webプッシュ通知を活用した新しい広告手法に迫ります。
Webプッシュ通知とは?
Webプッシュ通知とは、メディア内で通知を許可したユーザーに、Webブラウザ経由でプッシュ通知をすることです。プッシュ通知とは、メールアドレスなどの登録をしなくても、ユーザーが許可をするだけで、メッセージが自動表示される通知方式を指します。
ユーザー側の受信登録が、簡単なのが特徴。配信できる情報規模としては、タイトルが30文字程度、内容が100文字程度、画像とリンクは各1つずつという制限があります。
- ユーザーへの情報伝達率が極めて高い
- 開発コストが低い
- Webページへの誘導率が他の手段よりも高い
Webプッシュ通知には、以上のようなメリットがあります。
顕在的なユーザーへ直接働きかけるため、ユーザーへの情報伝達率が極めて高いのが、Webプッシュ通知の大きなメリット。アプリからではなくブラウザから通知を送信するので、アプリ開発などの制作コストを大幅に抑えられるのもメリットです。
たとえば、メールマガジンのWebページへの誘導率は、1%程度とされます。しかし、Webプッシュ通知の場合、顕在的なユーザー層へ通知を配信するため、メールマガジンよりも遥かに高い誘導率が期待できるのもメリットです。
Webプッシュ通知を活用した新たな広告手法とは?
Webプッシュ通知を導入すると、商品やサービスに興味を持ったユーザー層に、ダイレクトマーケティングをかけることが可能です。Webプッシュ通知を利用した新たな広告手法として、「WebPush AdNetwork」が注目を集めています。
WebPush AdNetworkとは?
WebPush AdNetworkとは、株式会社シグニティが開発したWebプッシュ通知サービス「PUSH ONE」を活用した、新しいアドネットワークの手法です。PUSH ONEは、延べ7,000万人以上のオプトインユーザー(プッシュ通知を許可した登録者)を誇ります。
- 広告主
- メディア
- ユーザー
これら三者すべてにとって、有益な広告配信を実現する可能性を秘めたサービス。それが、WebPush AdNetworkです。
WebPush AdNetworkの導入メリット
- 顕在的なユーザー層へのダイレクトマーケティングが可能
オプトインユーザーは、すでに商品やサービスに興味を持っているユーザーです。このような顧客層へ能動的にダイレクトマーケティングできるのが、WebPush AdNetworkを導入するメリットでしょう。
マーケティングのターゲットをピンポイントで絞り込んで、ニーズに強くマッチした広告を配信できるメリットもあります。仮に一度の配信で成果が出なくても、広告を配信し続けることで、企業としての認知度を高められるメリットもあるでしょう。
WebPush AdNetworkによる、今後予想される広告表示例として、以下のようなケースが考えられます。
- ファッション情報掲載メディアにおける、ニューアイテムやイベント情報の広告配信
- イベント情報掲載メディアにおける、チケット販売情報の広告配信
- ショッピング情報掲載メディアにおける、タイムセール情報やクーポンの広告配信
今後、リターゲティング(もしくはリマーケティング)広告は、Cookie規制により従来のように機能しなくなると予測されます。顕在的なユーザー層への新しいアプローチとして、WebPush AdNetworkは有効な広告手法の一つになり得るでしょう。
WebPush AdNetworkの導入デメリット
- 情報の保存性が低い
- 詳細な情報伝達が難しい
WebPush AdNetworkの導入デメリットとして、以上2点が挙げられます。
顕在的なユーザー層にダイレクトマーケティングをしても、ユーザーのニーズと100%マッチングさせるのは、現時点ではほぼ不可能です。ニーズにマッチしない広告は、ユーザーにとって不必要な情報なので、配信してもスルーされる可能性が高いでしょう。
メールマガジンのような広告手法と比べて、伝達できる情報量に制限があるのもデメリット。情報量に制限があるからといって配信を繰り返すと、ユーザーに「ウザい」という烙印を押されかねません。詳細な情報伝達は難しいのが、デメリットです。