不正な疑いのある通知・・・とは?

あるとき突然、スマートフォンの通知バナーに「不正な疑いのある通知(1)」と表示されて驚いた経験はありませんか?

これはChromeのスパム対策機能が自動で表示するメッセージで、必ずしも受信した通知が危険であることを意味するものではありません。ニュースサイト・ECサイト・メディアなど、普段お使いの正規サービスからの通知にも表示される場合があります。

本記事では、このメッセージが表示される仕組みと、引き続き通知を受け取るための手順を実際のAndroid画面付きで解説します。Webプッシュ通知を運用する企業・サービス担当者の方向けに、ユーザーへのご案内方法や運用対策についても後半で解説しています。

「不正な疑いのある通知」とは?

「不正な疑いのある通知」とは、Google Chromeが機械学習を用いて不正な疑いのあるプッシュ通知に自動的に付与する警告ラベルです。2023年以降、Android版Chromeでこの機能が展開されており、現時点ではiOSやデスクトップ版Chromeでは確認されていません

📘 Chromeのスパム判定の仕組み

Googleは機械学習モデルを使って、通知の送信パターン・内容・配信頻度などを総合的に分析し、不正な疑いがあると判断した通知に自動でこのラベルを付けます。判定はリアルタイムで行われ、同一サイトの通知でも判定結果が変わる場合があります。

警告が表示された通知には、以下の2つの選択肢が表示されます。

ボタン動作推奨シーン
登録解除 そのサイトからの通知をすべて停止します 本当に不要な通知・迷惑な通知の場合
通知を表示 通知の本文を表示し、継続受信の設定に進みます 普段利用している正規サービスからの通知の場合

なぜ正規サービスの通知にも警告が出るのか

Chromeの判定はあくまで自動・機械的なものです。そのため、ニュースサイト・ECサイト・メディアなど、利用者が普段から使っている正規のサービスであっても、通知パターンによっては「不正な疑いあり」と判定されるケースがあります。

⚠ よくある誤解

「不正な疑いのある通知」という表示は、通知の必ずしも送信元サイトが悪質であることを意味しません。また、デバイスがウイルスに感染したことを示すものでもありません。Chromeの自動判定によって一時的に表示されているだけです。

たとえば以下のような通知が誤って判定されやすい傾向にあります。

  • 短期間に大量の通知を配信したコンテンツ(特集・速報記事など)
  • URLやタイトルが通常と異なるキャンペーン通知
  • 新しく通知許可を登録したばかりのサイト
  • 利用者の通知設定が変更されたタイミング

画面遷移フロー全体図

警告通知を受け取ってから解決するまでの画面の流れを確認しておきましょう。警告に対してどのボタンを押したかによって、その後の画面が分岐します。

画面① 不正な疑いのある通知(折りたたみ) 画面①-1 展開後(登録解除 / 通知を表示) 登録解除 画面② 「登録解除」後(解除完了) 「元に戻す」⇦ 画面①-1へ 通知を表示 画面④ 「通知を表示」後 通知内容を表示 画面⑤「常に許可」後 許可完了 スパムでないことを報告 → 完了 ✅
▲ 警告通知を受け取ってから解決までの画面遷移フロー

画面付きで対処法を解説

通知を展開する(画面① → ①-1)

通知バナーが届いたとき、最初は折りたたみ状態でタイトルのみが表示されています。バナー右の「∨」アイコンをタップして通知を展開します。

画面① 折りたたみ → 画面①-1 展開後の画面遷移
✅ ここでのポイント

展開後に表示される 登録解除通知を表示 のうち、引き続き通知を受け取りたい場合は「通知を表示」を選択します。

「通知を表示」で継続受信(画面④ → ⑤)

「通知を表示」をタップすると通知の実際の内容が表示されます(画面④)。ここで 常に許可 をタップすると、同サイトからの通知が今後すべて許可状態になります。

画面④ 通知を表示後 → 画面⑤ 常に許可後の画面遷移

「○○からの通知を許可しました」というメッセージが表示されれば設定完了です。今後は同サイトからの通知に警告ラベルが表示されることなく、通常通り届くようになります。

「スパムではないことを報告」でGoogleへ貢献(任意)

画面⑤に表示される「スパムではないことを報告」は任意ですが、タップすることでGoogleの機械学習モデルの改善に貢献できます。報告後、通知は画面から自動的に閉じられます。

ℹ 報告後の挙動について

「スパムではないことを報告」をタップすると通知バナーが閉じられます。通知が閉じた=設定完了のサインです。以降、同サイトからの通知は正常に届きます。

推奨手順まとめ

通知を引き続き受け取るための推奨手順です。サポートページ・FAQへの掲載にそのままご活用いただけます。

✅ 「常に許可」の選択を迷わずおすすめできる理由

通知が届く仕組み上、多くの場合は過去にそのサイトを訪れた際に通知の受信を許可した可能性が高いです。覚えがなくても、サイト閲覧中に表示された許可ダイアログをうっかりタップしていたケースも少なくありません。

念のため、通知バナーに表示されているドメイン名(例:○○.co.jp)が、普段利用しているサービスのものかどうかを確認してみましょう。見覚えのあるサイト名であれば安心して次のステップに進んでください。

Chromeの自動判定はあくまで機械的なもので、正規のサービスの通知でも誤って不正な疑いありと判定されることがあります。安心して 常に許可 を選択してください。今後は警告なく通知が届くようになります。

  1. 「不正な疑いのある通知」バナーを展開する バナー右の「∨」をタップして通知を展開します
  2. 「通知を表示」をタップ 展開後に表示される 通知を表示 を選択します
  3. 「常に許可」をタップ 通知本文が表示されたら 常に許可 を選択します
  4. 完了確認メッセージを確認 「○○からの通知を許可しました」というメッセージで設定完了です
  5. (任意)「スパムではないことを報告」をタップ Googleの判定精度向上に貢献できます。タップ後に通知は閉じます
⚠️
警告を展開
「∨」をタップして詳細を確認
👁
通知を表示
通知内容を確認する
常に許可
このサイトの通知を常に受信
📢
スパムでないと報告
Google改善に貢献(任意)

誤って「登録解除」してしまったら

万が一 登録解除 をタップしてしまった場合でも、2通りの方法で通知登録を復元することができます。

すぐに「元に戻す」をタップ

「登録解除」直後に表示される「登録を解除しました」という通知バナーには、「元に戻す」ボタンが数十秒間表示されます。このボタンをすぐにタップすることで、通知登録を即時復元できます。

⏱ タイミングに注意

「元に戻す」ボタンは時間が経つと消えてしまいます。「登録解除」をタップしたことに気づいたら、すぐに通知バナーを確認してください。

Chrome設定から手動で復元

「元に戻す」ボタンが消えた場合でも、Chrome の設定画面からサイトごとの通知設定を変更することで復元できます。

操作手順(Android Chrome)詳細
① メニューを開くChrome右上の「⋮」→「設定」をタップ
② プライバシー設定「プライバシーとセキュリティ」をタップ
③ サイト設定「サイトの設定」→「通知」の順に進む
④ サイトを検索ブロック済みサイト一覧から対象サイトを探す
⑤ 許可に変更「ブロック」から「許可」に変更して完了
📘 設定変更後について

「常に許可」設定後は、同サイトからの通知に警告が表示されることなく通常通り受信できます。一度設定すれば、再度この画面が表示される可能性は大幅に低下します。

よくある質問

現時点ではこの機能はAndroid版ChromeのみでiOSでは確認されていません。ただし、GoogleのChromeセキュリティポリシーは継続的に強化されているため、今後の展開には注意が必要です。
はい、受け取れます。「元に戻す」ボタンがまだ表示されている場合はそちらをタップ。消えてしまった場合は、Chrome設定の「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「通知」からサイトを検索して「許可」に変更してください。
Googleの判定基準は非公開のため断言はできません。配信頻度・文章構成・ユーザーの反応率など複合的な要因が影響すると考えられています。内容改善よりも、判定が起きた際のユーザーサポート体制を整えることが現実的な対策です。

まとめ

「不正な疑いのある通知」という表示が届いても、必ずしもそれは通知が危険であることを意味しません。ChromeのAI自動判定による誤検知がほとんどです。

以下の手順で、正規通知を引き続き受け取ることができます。

  1. 通知を展開して「通知を表示」をタップ
  2. 常に許可」をタップ
  3. (任意)「スパムではないことを報告」でGoogleへ貢献

万が一「登録解除」してしまった場合は、「元に戻す」ボタンまたはChrome設定から復元できます。

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